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探索82.5日目


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ハイダラ(310)からのメッセージ:
ハイダラ「……ふふふ、こんばんは。竜胆。何とはなしに、長い夜だね。そして妙な気配の漂う夜だ。(目の前の相手もそういった気配には聡そうだ、と思いながら)」
「元気にしていた? 随分ご無沙汰してしまった。まったく、不義理で申し訳ない。(男は深々と頭を下げた)」

ハイダラ「それに、カディムが世話になったね。あれは生意気だから、本当に手を焼いているんだ。(ふう、と溜息をついて見せる)」

(いつの間にか、黒髪の男が背の高い影のように佇んでいて)

カディム「……元気な病人が一番扱い難い、には、心から同感で御座いますです……。(何を思い出したのか少々遠い目)……けれど、そうですね。はい。確かに……、主には優しいところがおありで、それによって、気付かぬうちに、わたくしも救われ、報われるので御座いましょう」

(珍しく、カディムの話が終わるまで待ってから、くるっと後ろを向いて見せた。すると、白灰色の髪のひとふさが編んで結われており、そこに、咲き綻ぶ露草の浮かんだ蜻蛉玉が、編み込むように飾られていて)

ハイダラ「(また前を向いて、にっこり笑い)ほら! 君から貰ったもの! 綺麗だろう? 竜胆の言った通り、私の髪のような色のないところでも綺麗に浮かび上がってくれる。本当にありがとう。大事にするよ」

(竜胆の両の瞳を、それぞれ見つめる。不思議なその具合をじっと見つめてから)

ハイダラ「竜胆、……君が、何であっても、私はやっぱり君を撫でたいと思うよ。何度でも、撫でたいと思うだろう。(目を細め、めでるような眼差しで微笑み)」

ハイダラ「いつか、君に、石琴の音を聴かせる時が来たなら、その時にも、撫でさせてくれれば嬉しいよ」